仙台一高バスケットボール部の歴史1 |
昭和前期 昭和2(1927)〜11(1936)年 |
昭和10年4月、学友会の一部として新発足した籠球部は、他部と違って伝統こそなかったが、その猛烈なファイトはたちまち本校学友会の強豪チームとなった。すなわちこの年、伊達政宗三百年祭記念籠球大会に初めて対外試合のトップを切ったが、第一回戦に新進気鋭の我が軍は、仙南の雄柴田農林を向こうにまわして、前半は押され気味であったが、後半俄然一中精神を発揮して完膚なきまでに敵をたたきつけて大勝した。準決勝戦は老巧長町OBに惜敗したが、日浅い籠球部が初戦においてこのような成果を収めたことは、前途に洋々たる希望を抱かせた。ついで本校は古い伝統を有する仙商、東中の挑戦に応じ、市内三校リーグ戦を展開したが、意気沖天の本校は仙商に一度勝ちを譲ったのみで他は全勝し、ここに創立間もなくして市内制覇の偉業を達成した。次に県下大会では、第一回戦はやはり本校同様創設したばかりの育英中学チームとの対戦であったが、45−11の大差でこれを撃退し、第二回戦は県下最強を誇る小牛田農林に全員火の玉となってぶつかったが、技量の差は如何ともし難く、32−16で敗れた。 翌昭和11年には、この年の籠球部創業のメンバーをことごとく校門より送り出したが、新陣容を整えて10月17日の県下大会に臨んだものの、優勝候補の師範相手に玉砕した。 |
(以上、仙台一中一高百年史より抜粋)